毛ガニのおいしい食べ方と特徴

毛ガニはその名の通り全身を短い剛毛に覆われた姿が特徴のカニです。広い地域に生息し、年間を通じて獲れるため、手に入りやすく値段も手ごろで、高級品のイメージの強いカニの中では比較的身近な存在と言えます。

毛ガニの特徴

毛ガニは全身を硬くて短い剛毛に覆われており、これが名前の由来となっています。日本では元々肥料として利用されており、食べるようになったのは昭和初期に缶詰として利用されるようになったのが始まりという、食用としての歴史は比較的新しいカニです。太平洋岸からアラスカ沿岸まで広く分布し、ほぼ一年中獲ることが出来ること、また小型であることから漁期が厳しく制限される大型のズワイガニやタラバガニよりも比較的安価で手の届きやすいカニです。しかし、繁殖力が低いことに加えて日本では漁獲対象となるのがオスだけであるため、近年は雌雄比のバランスが崩れていることが問題となっているようです。

毛ガニの食べ方

毛ガニは体が小さく食べられる部分は少ないものの、その分甘み、旨みが凝縮されてたいへんおいしいカニです。また、体に対してカニミソの量が多いのも特徴です。毛ガニのハニミソは非常にクリーミーで濃厚なウニのような風味があり、中にはカニミソ目当てで毛ガニを購入する熱烈なファンもいるようです。他のカニと同じく茹でガニや焼きガニとして食べる他、缶詰の材料にもなり、ほぐした身は様々な料理に使うことが出来ます。毛ガニは傷みやすいため、通販などで販売されているものは茹でた後冷凍されていることが多いです。茹でた毛ガニは三杯酢などをつけて食べるのが一般的です。

殻を剥く時は、尖った毛で怪我をしないように軍手を使用するのがおすすめです。小さすぎて身を取り出すのが大変な時は、そのまま鍋や味噌汁の具にすると旨みたっぷりのカニ出汁の風味が楽しめます。ただし、カニミソは最初から鍋に入れてしまうと溶けてしまって本来の味を楽しむことが出来なくなります。カニミソが好きな人はミソだけ除けて別に食べる、カニミソが苦手な人は鍋に入れてクセを少なくするなど調理法を分けるとよいでしょう。

カニミソのさらに通な楽しみ方

とにかく濃厚でおいしいと評判の毛ガニのカニミソには、様々な楽しみ方があります。まずはシンプルにそのまま食べて素材の味を楽しんでも良いですし、甲羅の上でほぐした身と混ぜるとカニミソのクセが苦手という人でも食べやすくなります。おしゃれな洋風味が好きという人にはパスタソースを作るのがおすすめ。パスタソースにした場合は食べた後にお皿に残ったソースをパンで拭うと最後の一滴まで余すことなく味わうことが出来ます。なお、カニミソは時間が経つと変色し、苦くなってしまうのでなるべく新鮮なうちに使うようにしましょう。もっと大人向けの渋い味が好みの人には、カニミソを食べきった後の甲羅を使った甲羅酒。甲羅を炙って水分を飛ばし、お酒を入れて温めるとカニの香ばしさがついて通にはたまらない味になります。この時使うお酒は熱燗に適した銘柄を選ぶとさらにおいしく出来ますよ。

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