ズワイガニのおいしい食べ方と特徴

ズワイガニは日本近海に広く分布する大型のカニです。体は茹でるときれいな赤色になり、冬の味覚として高い人気を得ています。非常に美味であることでも知られ、甘みのある肉とこってりしたカニミソのどちらも楽しむことが出来ます。特定の地域で漁獲され一定の基準を満たしたものはブランド化され、松葉ガニや越前ガニなどの名前がつけられています。

日本近海で獲れるズワイガニ

大型の食用ガニはズワイガニ以外にもタラバガニや毛ガニがありますが、大多数がロシアなど日本よりも北に位置する寒い国で獲られるタラバガニに対し、ズワイガニは日本近海で獲ることが出来ます。そのため日本人に非常になじみ深く、各地でブランド化もされています。漁獲時期や水揚げ場所、大きさなど一定の規格を満たしたズワイガニには松葉ガニや越前ガニなどの名前が付けられます。特に有名なのはこの二つですが、他にも間人(たいざ)ガニや津居山ガニといったブランドがあり、どれも非常に美味しいと言われています。ただし、ブランド物のズワイガニはその分値段も高くなります。

ズワイガニの特徴

ズワイガニの脚は左右5本ずつの計10本です。ズワイガニの脚は細く、実は名前の由来もこの脚の細さからきているという説があります。ズワイガニを漢字で書くと「楚蟹」となり、「楚」とは細い木の枝を指す古語で「すわえ」と読み、これが訛って現在のズワイガニになったそうです。しかし、細いからといってあなどるなかれ、この脚にもカニの旨みがしっかり詰まっているのです。なお、一口でズワイガニと言っても「オオズワイガニ」「ベニズワイガニ」というよく似た近縁種が「ズワイガニ」を名乗っていることがあります。いずれも食用ですが、上述のブランド名が付くような正統なズワイガニは「本ズワイガニ」ですので、間違えないように気をつけましょう。

ズワイガニのおいしい食べ方

ズワイガニの最もオーソドックスな調理法は茹でガニです。注意したいのは、出来るだけ丸ごと茹でること。脚を切ると旨みが逃げてしまいます。カニが生きている(活ガニ)場合はいきなり鍋に放り込むと暴れて鍋が倒れることがあり危険です。また、カニの脚が折れてしまう可能性もあります。こうした事故を防ぐためには、茹でる前に真水につけてカニを弱らせる必要があります。カニが大人しくなったあ仰向けにし、脚を折りたたんで茹でていきます。加熱調理であれば茹でガニの他に蒸したり焼いたりしてもまた違った触感でおいしく食べられます。死んだカニでも冷凍していない新鮮なもの(生ガニ)であれば、刺身で食べることが出来ます。しかし、一度でも冷凍したものの場合は加熱調理が鉄則です。冷凍のカニは活きガニや生ガニと同様に茹でたりカニ鍋にしたりするとよいでしょう。ズワイガニの殻からは非常によい出汁が出るので、食べ終わったらシメにご飯を入れて雑炊にしたり、うどんを入れるともう一度楽しめます。

ズワイガニは、身だけではなくミソも味わうことが出来ます。カニミソはそのまま食べても、身と混ぜて一緒に食べてもよいですし、甲羅に乗せて香ばしくあぶればお酒の肴やご飯のお供にぴったりの甲羅焼きの出来あがりです。パスタソースの材料にしてカニミソパスタにすれば女性向けの一品にもなります。このように、身だけでなくミソや殻まで味わいつくせるのがズワイガニの醍醐味と言えるでしょう。

冷凍ズワイガニは解凍次第でおいしさが変わる

おいしいズワイガニを手頃な値段で気軽に手に入れるには、通販などを利用して冷凍のズワイガニを購入する方法が一番手っ取り早いでしょう。しかし、冷凍物の難しいところは、解凍方法を間違えると大幅に味が落ちてしまうということです。出来るだけ味を落とさず解凍するためには、室温での自然解凍やお湯、電子レンジなど高い温度での解凍は厳禁です。高温で急激に解凍するとカニの細胞が壊れ、旨み成分が流失してしまうのです。旨みを逃がさないためには、冷蔵庫でじっくりと解凍させることです。冷蔵庫での解凍の場合、完全に解凍するまでの所要時間はカニの大きさにもよりますが、およそ12~24時間見ておきましょう。

完全に解凍していない状態での調理も、おいしさが逃げる原因になるので余裕を持って解凍することが大切です。また、冷蔵庫で解凍する時のコツは、甲羅を下にして仰向けに置くことと、キッチンペーパーなどに包んだ上でビニール袋に入れることです。こうすると、カニミソの流出とカニの乾燥、さらに冷蔵庫への汚れや臭い移りを防ぐことが出来て一石三鳥です。業者によっては解凍のしかたの説明書きをつけてくれていることもあります。そうした場合は自己流で解凍せずに、カニのプロの説明に従って解凍しましょう。

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